創業者、小崎恵三は自転車製品を取り扱う卸売商社にて営業活動に従事していました。高度経済成長期にあった当時の日本には、国内に多くの自転車工場、その関連部品工場が稼働し、ものづくり日本の担い手の一翼として、自転車業界は賑わっていました。国内メーカーが作りだす機能的、かつ高品質なサイクルパーツは世界の自転車市場で成功する可能性を予感した恵三は、海外自転車市場向けに“メイドインジャパン”の自転車パーツを輸出する貿易商社を立ち上げます。
恵三は、日本製自転車部品の可能性に賭け、世界のバイヤーに向けてたゆまぬアプローチを続けました。その結果、運命的な出会いを果たすことになります。
「日本の自転車製品に興味はありませんか?」 - Howieは、恵三からのメッセージに新しい可能性を感じ、恵三に会いに日本へ向かいます。その頃のアメリカは、古き良き1960年代を経て、より成熟した経済を構成する最先端の国として多様化が進んだ一方、人件費や原材料のコスト高などが表面化していた時代です。Howieは、性能が向上してきた日本の完成車や部品を、アメリカで卸売りしたいと考えていました。
恵三は、ある日、Howieからの誘いを受けます。
「素晴らしい自転車メーカーがあった。ここから製品を調達するのがいいと思う。今から一緒に台湾へ行こう!」
Howieの強いパッションを感じた恵三はすぐに台湾へ飛びます。そして、Howieは語りかけます。
「これから、僕たちはこの地で、自転車メーカーの発展にかけてみよう!」
恵三は、運命の出会いからほどなく、日本製自転車部品の輸出者の先駆者として、力強いビジネスを展開していきました。なかでもシマノの部品の取り扱いは増えていき、台湾のみならず世界各国に輸出を始めていきます。
恵三は、2019年に勇退するまで、業界の最前線で活躍し、その功績は、今でも多くの人々に語り継がれています。
貿易商社として、お客様との深い人間関係の構築に努めることで、強い信頼感に裏打ちされた最適な取引先とのマッチングを実現することができます。この蓄積されたビジネスノウハウをもとに、「お客様が何を求めているのか」を探りながら、創意工夫を凝らして商社活動を展開しています。
日本から海外へ、海外から日本へ
今もなお自転車業界の国際地図は日々変化を続けています。私たちコザキトレイディングは、国際的な変化の荒波の中で、時代や環境の変化に対応し、世界の皆様のニーズに応える製品の貿易取引をサポートしています。